果物や野菜についてる白い粉を目にしたことはありませんか?
ぶどうやきゅうりの周りについている白い粉、『ブルーム』と野菜や果物にはとても必要な粉なのです。
巷では「ブルームは体に悪い」や「白い粉は農薬だ」という悪い噂が多く流れており、消費者の不安を煽っている情報が多いのです。
今回はブルームは体に悪いのか?という疑問と、ブルームがついている食材について解説します。
- 購入して間もない頃に付着していた白い粉の正体
- ブルームは体に悪くない
- ブルームはむしろ新鮮な証拠
ブルームとは
ブルーム(bloom、果粉)とは果物や野菜の果実における、果皮表面の白い粉のように見える蝋状の物質。
熟した新鮮な果実によく見られるもので、果実から自然に分泌されている天然物質であり、人体には無害である。
Wikipedia
ブルームは果物や野菜についており、一見汚れかな?と認識してしまいますが口の中に入れても体には無害のようです。
果物や野菜にブルームがどのように作用しているか紹介していきます。
ブルームの役目
ブルームは雨や病気から果実を守り、水分の蒸発を防ぐ効果があります。
ブルームがついている果物や野菜を水で洗うと白い粉が水を弾きます。
ブルームが果実についているおかげで、雨や病気から守られていることがよくわかりますね。
ブルームは朝早くのスーパーやぶどう狩りに行った時の果実や野菜によく見られます。
ブルームがついている野菜や果物は新鮮な証拠とも言われており、食材選びの目印にも使われているようです。
ブルームの役目は果実を守ることだけでなく、美味しい野菜や果物を選ぶ時にも活用できますね!
ブルームは体に悪い?
ブルームは体に悪いという噂がでていますが、
事実ではありません。
ブルームは
体に全く悪くないです!
なぜブルームが体に悪いといった情報が流れたのか調べたところ、野菜を洗う専用洗剤が発売された時の売り出し言葉で「ブルームが体に悪い」と言われていたようです。
売り出し言葉の中では「ブルームは農薬」、「ブルームは水を弾くから普通に洗うだけでは落ちない」と言った情報を流していました。
当時の野菜や果物はブルームレスのものが少なかったため、ブルームがついている食材は毛嫌いされていたようです。
今ではネットが普及し情報の正確性も上がっていますが、まだブルームが体に悪いと思っている方がいるので、もっとブルームの認知が上がると予想できますね。
JAグループ福岡さんのサイトでは、ブルームのことを漫画でわかりやすく紹介されているので、ブルームが体に悪いと考えている方が近くにいたら紹介して欲しいです!
ブルームレスの果物や野菜が出た理由とは?
ブルームレスの果物や野菜が出た理由を紹介します。
ブルームレスが出た理由はブルームは体に悪い?にも関係していきます。
結論、ブルームがついていると見た目が悪く消費者のウケが悪い。
上記の理由がブルームレスが生まれた理由になります。
ブルームは白い粉のため汚れや農薬に間違われることが多く、新鮮な証拠のブルームがついたきゅうりも毛嫌いされ、売れなかったという時代もありました。
消費者に寄り添わなければブルームがついた商品は売れなかったため、ブルームレスの野菜や果物が出たとされています。
ブルームありとブルームレスの違いは?
ブルームありとブルームレスは違いがあるのでしょうか?
ブルームレス食材ではきゅうりが有名なのですが、ブルームありのきゅうりとブルームレスのきゅうりを比べていきたいと思います。
最近のスーパーで一般的なのがブルームレスのきゅうりの為、ブルームありのきゅうりはあまり販売されていません。
ブルームありきゅうりの特徴
- プルームによって水分を外に逃しにくく皮が薄い
- 収穫量が少ない
- 曲がったきゅうりが多い
- 曲がりきゅうりとして夏になるとスーパーで多く見かける
ブルームレスきゅうりの特徴
- ブルームがないので水分を逃さない為に皮が厚い
- 表面がツヤツヤしており見栄えが良くまっすぐ育つ
- 収穫量が多い
- スーパーで見かけるきゅうりの8割はブルームレスきゅうり
以上がブルームありきゅうりとブルームレスきゅうりの特徴になります。
ブルームがあるのとないのでは、食材の特徴も変わっていく事が分かって頂けたと思います。
一般的にブルームレスの食材はきゅうりが有名ですが、最近の話題になっているシャインマスカットもブルームレスの果物になります。
身近にブルームレスの食材が増えているのを今後も感じることでしょう。
まとめ
今回はブルームについて紹介していきました。
ブルームのことを農薬や汚れだと考えていた方は考え方が変わったのではないでしょうか?
最近ではブルームレスの食材が多く出回っているため、ブルームを見る機会は減っているかもしれません。
野菜や果物にはブルームはとても大切なものです。
保存の前にごしごし拭き取ったり洗い流さないようにしていきましょう。